英語論文を書く、必携の書と出会う

英語論文の書き方について、その最低必要用件というか、システマティックなノウハウが明記されている、最高に有益な本と出会う。まさに、これだ!!っていう本です。英語論文の「型」(と、はいごにある、英語議論の「型」)について明示的に書かれていて、とっても勉強になりました。

 

社会科学系のための「優秀論文」作成術ープロの学術論文から卒論まで

川崎剛、勁草書房、2010。

 

 この本のもうひとつよいのは、学問の各段階(卒論、修論、博士論文、レフェリー付きの雑誌掲載論文)に分けて説明がなされていることです。論文を書くという作業には(って、なんて身の程知らずで僭越な!)、いわば、ひとりディスカッション?、とでもよぶべき作業の徹底的実行が欠かせない(気がする)わけで、、、加えて、「ひとりディスカッション」の実行中は、いやでも自分の言葉で思考せざる得ない(気がする)わけです。したがって、

「論文書く」⇒「ひとりディスカッション」⇒「自分の言葉で思考する訓練」

というチャートがなりたつ(のかなと思う)わけであります。

 や、何が言いたいのかといいますと、つまりこの本は、卒論に取り組む学部生にも、とってもおすすめです!ということです。

近況

日経ビジネスの「グローバル・インテリジェンス」に矢野誠氏 (京都大学経済研究所特任教授) との共著記事「産業革命サイクル生む「市場の質」 好循環生み出す政策を」が掲載されました! (5月)

Love of Novelty: A Source of Innovation-Based Growth... or Underdevelopment Traps? (with Tat-kei Lai and Kenji Sato) が  Macroeconomic Dynamics に掲載されました! (6月) 

Two-dimensional constrained chaos and industrial revolution cycles (with Makoto Yano)” が Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS) に掲載されました! (1/27)

愛知大学経済学会主催による、新しい経済学研究のセミナーシリーズ「ささしまセミナー」を始めました!