研究について

ディスカッション・ペーパーを発行しました!!

Furukawa, Yuichi. The Struggle to Survive in the R&D Sector: Implications for Innovation and Growth, CUIE Paper 1203, August 2012. See here!

 

経済成長理論の専門的なトピックを扱った論文で、元来 "too specialized" な研究です、が、これをなんとか大きく見せようと書き方をいろいろ工夫してきました、が、あきらめて、現行バージョンでは、論文の貢献をかなり conservative に見積もって書きました。

 

ラフな研究概要:

  1. 研究開発セクターにおける企業の生存競争を、内生的かつ「動学的に」組み込んだ経済成長モデルの開発。 ⇒動学的に、というのが新しいポイント。
  2. 既存モデルと大幅に異なる政策インプリケーション。⇒研究開発プロジェクトに対する政府補助金が、企業の生存競争に対する過少投資をもたらし ⇒かえって経済全体の技術進歩率や成長率を引き下げる可能性 ⇒この政策立案者の期待に反すると思われる現象は、いわゆるプロパテント政策が採用されているときに発生しやすい。

 

追記:経済成長理論のあたらしい日本語テキストが出ていることに気づく。はやく読んでみたいなあ: http://www.nippyo.co.jp/book/5921.html

 

近況

Two-dimensional constrained chaos and industrial revolution cycles (with Makoto Yano)” が Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS) に掲載されました! (1/27/2023)

愛知大学経済学会主催による、新しい経済学研究のセミナーシリーズ「ささしまセミナー」を始めました!