じかん

カナダに来て半年が過ぎ、おもうこといくつか、ただ雑然と総括。

 (a)研究関係はわりと順調、な気がする: 8月のイギリス出張が有効で、共同研究が進んだ、というだけでなく、自分(たち)の研究を粛々と進めよう、という気持ちをもてるようになった、、、そう思えるまでは、四六時中、、、「SFU攻略」という名の、ふわっとしたテーマとドン・キホーテ的な格闘をくりかえして、無駄に神経が衰弱していた。 その結果、、、

 (b) SFU関係は、burnout: やらなくては、と思っていた最低限のことを終えて(挨拶とかパーティとか)、やり終えた徒労感は残るものの、特段に目に見える成果があるわけでもなく、、、つぎは、どう動こうかな、、、という感じです。要休息。

 (c) 英語: 聞くほうは、ほんの少しだけ。話すほうは、来る前と output は変わらないけど、それに伴う精神的な inputs はだいぶ効率化された気がします。あるいは、単に開き直っただけかな、、、あきらめの境地に達しつつ、たゆまぬ努力をする、、、この不気味なバランス感覚。

 (d)ブリティッシュ・コロンビア州: とにかく自然が近い、水が豊富(写真は Stave River)。ブルーベリーがおいしい。(心も体も)健康志向。サーモンもおいしい。牛肉もおいしい。マッシュルームもおいしい。ワインとシードルもおいしい。そして、地元の人々は、ほんとうに穏やかで親切です。

 6ヶ月経過。あらゆる「じかん」について僕がいつも感じるのは、、、なにかを真剣に達成するには短すぎるけど、適当にやり過ごすには長すぎる、ということです。カナダライフにおいても、これを実感することが多いです。今日中にレフェリー・レポートを書き上げよう、とか思っても、たいてい、一日の短さに屈してしまうわけです。日曜日を特別何もせず、ふわっとしてやり過ごそうと思っても、きまって一日が長すぎることにあきらめて、暗くなる前にワインを飲んでしまうわけです。この6ヶ月が長すぎたのか短すぎたのか、数年後、いまを振り返って「内省」するのが楽しみです。

Current Futures

Political Fragmentation versus a Unified Empire in a Malthusian Economy (with Angus C. Chu and Pietro Peretto) が, Journal of Economic Behavior and Organization にアクセプトされました. (2024年4月)

日経ビジネスの「グローバル・インテリジェンス」に矢野誠氏 (京都大学経済研究所特任教授) との共著記事「産業革命サイクル生む「市場の質」 好循環生み出す政策を」が掲載されました! (2023年5月)

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