セミナーは霧の中で

霧がひどくて、手を前に伸ばしてもその手の甲が見えない、今日はほんとうに霧がひどい。が、事前の準備は万端なので、進むべき進路については完璧な地図を作って持っている。問題は、進行中、あらゆる方向からランダムにボールが飛んでくることだ。霧がひどくて、どこからとんで来るのかまったく検討がつかない。見えた時にはときすでに、、、。僕の仕事は、できるだけ歩みを止めることなく、そのボールをキャッチし投げ返す、、、キャッチできなかったときは、なんでもいいから投げ返すこと。やっかいなのは、霧に隠れている相手も複雑に移動しているので、どこに投げ返すべきなのか、高度に予測不可能、、、。自分の直感を信じるしかない。

 ところで、今日の成績はこんな感じでした!

到着時間:ぴったり

とんできたボールの数:9こ

キャッチできた数:4こ

とりあえずなんとか投げ返した数:9こ

相手に届いた数:2こ

 

今日の霧はとりわけ深かったな。

 

評価:実力以上でも以下でもなく、今の現実をそのまま反映している。霧が深くても最後まで歩ききったことは評価できなくもない、事前準備がいかに大切か、の証左であろう。ただ、キャッチの精度が低いのは大きな問題である。反射神経を高度に研ぎ澄ます必要がある。

近況

日経ビジネスの「グローバル・インテリジェンス」に矢野誠氏 (京都大学経済研究所特任教授) との共著記事「産業革命サイクル生む「市場の質」 好循環生み出す政策を」が掲載されました! (5月)

Love of Novelty: A Source of Innovation-Based Growth... or Underdevelopment Traps? (with Tat-kei Lai and Kenji Sato) が  Macroeconomic Dynamics に掲載されました! (6月) 

Two-dimensional constrained chaos and industrial revolution cycles (with Makoto Yano)” が Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS) に掲載されました! (1/27)

愛知大学経済学会主催による、新しい経済学研究のセミナーシリーズ「ささしまセミナー」を始めました!