私のいま: DeepL と ChatGPT

DeepL を使う:

さいきんぼくの、というか、わたしたちの DeepL がまたさらに成長したなと思ったのは、

  • Dear Both を「両さんへ」と訳しがちだったけど、「親愛なるお二人へ」
  • 文末の Best を「最高です」と訳しがちだったけど、「ありがとうございます」

と訳すようになってくれたからです。Dear Both は、きっと英語的におかしい表現なのでしょうか、、、そう思っていてもつい使ってしまうのは、英語学習者としてまずいなと思いつつ、そんなぼくの変な英語まで、きちんと意図を汲んでくれる DeepL はすごいです。)

 

ちなみに、どなたの関心にも触れないと思いますが、私の DeepL の使い方を書いておくと、英語を書く場合、

  1. 自分で英語を書く
  2. DeepLに日本語に訳してもらい、おかしな日本語に訳されている箇所があれば、そこの英語表現を修正する
  3. 直した英語で、もう一度2.を行う、
  4. 何回も2.と3.を繰り返して、なんとなく安定してきたら、Grammarly に文法をチェックしてもらい、必要に応じて修正する

という感じで、使ってます。なお、Grammarly をステップ2から使うこともあります。長文の場合とか、ぜったいこれ文法的におかしいよね、って最初から感じているときなど。

 

最近は公に公開される日本語を書く場合も、なぜだか DeepL に英語に訳してもらって、英語と日本語を照らし合わせたりしています。これは自分でもなぜこんなことをしているのかよくわからないですが、、、なんとなく楽しいのかな

 

後日記 (10/5):

なぜこんなことをここで書いたのだろうかと、最近寝つきが悪く、就寝前に自問自答していたところ、きっと Chuo Online というところに書いた駄文のなかで、口幅ったくも開陳したAI の使い方に関する机上の空論(が悪いとは必ずしも考えてはいないのですが)に対し、多少なりとも言い訳がしたかったのでしょう。ChatGPTの私なりの使い方はまだ模索中なのですが、単なる時短ではなく、私の日本語・英語の文章、アウトプットの質を向上できるような使い方を獲得したいと、暗中模索しております、、、

 

ちなみに、いまふと勇気が湧いてきて、上述の拙文に絡めて、ChatGPT に

Is there any relationship between generative AI and the theory of directed technical change offered by Daron Acemoglu?

と聞いてみました。包括的かつとてもバランスのとれた文章が帰ってきました。強い主張や個性を避けた、総花的で敵を作らない「うまい」答えだなと。部分的には??というところもありましたが、とはいえ、これだけの文章をほんの数秒で作れる。部分的には明確に私を超えていて、、、すごい、、、たかまります。

 

英語的にも、カバレッジの広さとバランス的にも、DeepLさん、Grammarlyさんだけでなく、ChatGPTさんから学ぶことは、学べることは膨大(かつ急速に拡大している)みたいです。

 

さらに思いついて:

上で、ChatGPTを評して「強い主張や個性を避けて」とか「総花的」とか書いたのですが、考えてみると、私の聞き方が、バランスの良い答えを要求する感じだったので、もっと激しい感じで聞いてみようと、思い立ち。

Can I have an attractive essay on generative AI and Daron Acemoglu's theory of directed technical change with an innovative angle? 

への ChatGPT の答えは、軽々には何も言えないようなものが返ってきました、おおいに考えさせられています。

 

気になっているトピックなので、長くなってしまいました。最後に、私が見聞きした範囲では、多くの学生が、多かれ少なかれ、ChatGPTをつかっているようです。個人的に、使わない、という道はなく、どう使うか、だけに関心があります。(現時点の私の個人的な方針は上述の Chuo Online に書いたつもりです。)なので、国、企業、大学のような組織としての対応、制度設計の下で、私自身、もっと主体的に生成AIという技術の「使い手」にならないといけないなと。曲がりなりにも真剣に文章を書いて、生きてきましたので。

Featured Topics

2024年11月: Discussion Paper を発行しました: Agricultural Trade and Industrial Development (with Angus C. Chu, Pietro Peretto, and Rongxin Xu),  MPRA Paper No. 122630.  

2024年6月: Political Fragmentation versus a Unified Empire in a Malthusian Economy (with Angus C. Chu and Pietro Peretto) が, Journal of Economic Behavior and Organization に公刊されました. 

2024年4月: Love of Novelty: A Source of Innovation-Based Growth... or Underdevelopment Traps? (with Tat-kei Lai and Kenji Sato) が Macroeconomic Dynamics に公刊されました. 

2023年9月28日: ChuoOnline にて「市場の質理論から生成AIを考えてみる」を執筆しました。

2023年5月: 日経ビジネスの「グローバル・インテリジェンス」に矢野誠氏 (京都大学経済研究所特任教授) との共著記事「産業革命サイクル生む「市場の質」 好循環生み出す政策を」が掲載されました. 

2023年1月: Two-Dimensional Constrained Chaos and Industrial Revolution Cycles (with Makoto Yano), Proceedings of the National Academy of Sciences 120 (5), e2117497120 が公刊されました. 

 

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